投稿者: アセットサロン編集長

日系M&AアドバイザリーファームにてM&A業務に従事。上場企業・中堅企業のM&A仲介・FA業務を中心に、デューデリジェンス、バリュエーション(DCF法・マルチプル法)、スキーム設計、契約交渉、PMI支援を経験。現在は、TDnetに日々公開される上場企業の適時開示情報をもとに、M&Aの背景・財務的影響・業界再編の動向を独自の視点で解説するメディア「アセットサロン」を運営。専門分野:上場会社M&A・TOB・PMI・企業価値評価・資本政策・IR解説

ワールドとTSIが経営統合

ワールドとTSIホールディングスが共同株式移転で経営統合し、持株会社インフィニティ・ユナイテッドを2027年3月に設立する。移転比率1対0.8で新会社の持分はワールド株主62.6%、TSI株主37.4%。売上高の比率とほぼ同じで、営業利益の比率(約79対21)より大きい配分になる。ワールド株主の1株当たり利益が目減りしない条件を開示数値から逆算する。

ヒューリック、リソー教育をTOBで完全子会社化へ

ヒューリックが50.87%を持つリソー教育グループに1株295円でTOBを実施する。2024年に連結子会社化した際のTOB価格320円を25円下回る。支配権プレミアムは支払済みとする親会社と、完全支配には改めてプレミアムが要るとする特別委員会。5回の提案と下限の設計から、残る少数株主の立場を読む。

セキュア、仙台の日東通信を14億円で子会社化——純資産の約1.1倍を全額借入、年約2億円の返済は対象の純利益を上回る

セキュアが東北の通信工事会社・日東通信を1,405百万円で子会社化し、同額をみずほ銀行から借り入れる。純資産の約1.12倍、純利益の約11.6倍。7年の毎月均等返済は年約2億円で、日東通信の純利益を上回る。5件目のM&Aの価格と資金設計、売手が資産管理会社を挟む理由を読む。

オムロン、米産業用PCのOnLogicを6.75億ドルで買収

オムロンが米国の産業用PCメーカーOnLogicを親会社Interlogicごと企業価値675百万ドル(約1,046億円)で買収する。2025年12月期のEBITDAに対し約30倍、調整後でも約25倍。売上の9割超を米欧で稼ぐ直販モデルの会社に、制御機器事業の転換を託す価格と、逆三角合併を選んだ理由を開示資料から読む。